サバイバルモードの反応

こころとからだ

「怖い」「不安」は生き残るための反応

強い不安や恐怖に襲われるときの強い感情や身体の反応は 命の危機や危険が迫った時のサバイバルモードの反応です。

強い不安や恐怖は生き残るための反応

私たちの脳や体には命を守るための反応や反射が生き残るための機能として備わっています。

何かに対して脅威を感じ、強い恐怖や身体の反応が起きます。

戦うか逃げるかの反応

山の中で目の前にクマが現れたら、どんな反応をするでしょうか?身体が震えたり、硬直したり、心臓がバクバクしたり、頭に血が上って汗が噴き出来る・・・というような様々な身体の反応が起こります。これを戦うか逃げるかの反応といいます。

戦うか逃げるかの反応は強い身体の症状として現れます。敵に遭遇し、全力で戦うか逃げるかをするために体のモードを変えるのです。全身に酸素を送るために心臓が速く打ち、呼吸が早くなります。興奮状態になり、血圧が上昇したり、瞳孔が開いて光を取り入れようとします。すぐに襲い掛かったり、逃げ出したりできるように、筋肉が緊張収縮します。危険なものに注意を集中するために、視野が狭くなったり、トンネル思考になり、周りが見えないような状態になります。

典型的な反応を知っておく

このサバイバルモードの典型的な反応を知っておくと、危険を感じて激しい感情や体の反応が起きた時に慌てないで、「自分にサバイバルモードの反応が起きているんだ」と理解することが出来ます。

戦うか逃げるかの症状は

  • 動悸(心拍数の上昇)
  • 頭に血がのぼる(血圧の上昇)
  • 呼吸が早くなる(呼吸数の増加)
  • 息苦しい、窒息する感覚
  • 汗が大量に出る
  • 手や足の震え
  • 筋肉の緊張
  • 体の硬直
  • 視野が狭くなる
  • 周りの音が聞こえなくなる
  • 光がチカチカする(瞳孔が開く)

といったものです。強い不安や恐怖が起きたり、胸が苦しくなったり、動悸や息切れがするのは闘争逃走反応の一部の反応なわけです。

反応が非常に強い時は、パニック発作のように「心臓発作かもしれない」と思うほどだったり、過呼吸の状態になったり、周りからも分かるほど汗をかいて、身体が震えるという強い症状となるときもあります。

自分に襲ってくる強い体の反応が何であるのかということが理解できていると、それだけで少し不安が減少します。「どうしよう震えてきた、息が苦しい」と慌てずに、自分の中でなんらかの脅威を感じて、それにたいしてサバイバルモードが発動しているのだ、と冷静に気づくことができます。

フリーズ反応(凍りつき)

それからもう一つのサバイバルモードの反応フリーズ反応(凍りつき反応)です。戦う事も逃げることも放棄した虚脱状態です。脅威を感じた時、麻痺したように、頭が真っ白になって言葉が出なくなってしまう、というように起こります。全身の代謝が減り、心拍数や血圧が急に下がり、気が遠くなったり、意識が飛ぶこともあります。

サバイバルモードの反応は病気ではない

急に心臓がバクバクしたり、大汗をかいたり、麻痺したようにかたまってしまうと、「自分はどこか悪いのではないか」と心配になります。けれど、こういった生存本能による身を守るための反応である戦うか逃げるかの反応やフリーズ反応は、病気ではありません。本能的で自然な反応です。

実際に危険がなくても反応が起きる

この反応が問題になってくるのは、実際に危険ではない日常のことや、頭の中で空想したことにでさえ、サバイバルの反応が起きてしまう時です。例えば人前で発言をする時や、人と食事して話している時、公共の乗り物に乗っている時などに、こういったサバイバルモードの反応が発動してしまうと、突然具合が悪くなったようになってしまい、その状況を続けることができなくなってしまいます。

それが頻繁に起きてしまうと、社会生活に支障が出たり、心や体への負担が強くかかりますので、とても疲れてしんどくなります。社会的な生活に上手く適応できないと思えたり、自分自身が上手く扱えない、と感じるようになっていきます。

まずはサバイバルの反応を知っておくと、理解できていだけでも客観的になり落ち着くことができます。理解して客観的になれるだけでも、不安は大きく減りますので、サバイバルモードの反応について、知っておきましょう。

©2021 ADOR(心理セラピスト/公認心理師・宮沢みか)

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