カフェインとパニック・不安の関係

こころとからだ

カフェインは不安を悪化させる?

コーヒーやエナジードリンクを飲んだ後、不安になったりパニックのような反応を起こしたことはあるでしょうか?パニック障害や不安障害を持つ人で、カフェインをとった後にパニック発作が生じたり、強い不安感に襲われるという経験をする人が多くいます。

カフェインはアドレナリンを増加させ、交感神経を活性化させます。交感神経の働きが促進されると、覚醒、興奮し、集中力が増したり、眠たい時に目を覚ましたり、頭をスッキリさせる効果がありますが、過剰にとりすぎると夜眠れなくなるということもあります。

交感神経が過剰に活性化する

パニック発作は交感神経が過剰に活性しかした状態ですので、カフェインを取ることでその状態を誘発してしまうことがあるようです。The American Medical Journal2に発表された研究ではパニック発作またはパニック障害を伴う広場恐怖症とすでに診断された人々を調査し、71%がカフェインを消費した後に、パニック発作に関連した感情が発生したことを報告しました。

カフェインをとっても平気か?には個人差がある

カフェインをとっても全く平気な人と、交感神経が活性化されすぎてしまう人がいるように、カフェインに対する反応には個人差があります。この感受性の個人差はアデノシン受容体の一つA2A遺伝子による影響があることがわかってきました。カフェインはアデノシンという神経を鎮静化させる物質と似ていて、本来アデノシンが結合する受容体にとりつきます。アデノシン受容体のA2Aは、ストレスや不安を調節する働きもすると考えられていて、カフェインが受容体に結合してしまうため、不安を調節する働きを妨げてしまうと考えられています。

この遺伝子のTT型は、カフェイン接種後の不安感が強く出るタイプで、日本人のおよそ4人に1人がこのカフェインに弱いTT型であるそうです。TT型の人は、カフェインを摂取すると不安が高まる可能性がありますし、カフェインをとった時にすでに不安状態にある人はさらに強い不安感やパニック発作を起こす可能性も高くなります。

カフェインを摂った後観察してみる

ただ、ほとんどの人は自分のA2a受容体がTT型かということはわかりません。遺伝子検査を受ける機会もありませんから、自分でカフェインが自分に合っているかどうかを観察する必要があります。

パニック発作を持つ人や不安になりやすい人は、カフェインが入った飲み物を飲んだ後に観察してみて、どんな変化が心や体に起きるか、カフェインがどう自分に影響があるかをチェックしてみましょう。

もし不安な気持ちや恐怖が起こってきたり、心臓がバクバクする、汗をかいてくるなどパニック発作に関連する身体の反応が起こった場合は、カフェインの摂取に気をつける必要があります。

Increased anxiogenic effects of caffeine in panic disorders - PubMed
The effects of oral administration of caffeine (10 mg/kg) on behavioral ratings, somatic symptoms, blood pressure and plasma levels of 3-methoxy-4-hydroxyphenet...

©2020 ADOR(心理セラピスト/公認心理師・宮沢みか)

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